貯金もそんなにある訳ではないのでルームメートの紹介で近所のピザショップでアルバイトをすることになりました。
最初は無給でいいから働かせてくれとオーナに頼み、とりあえず経験ができることになりました。チェーン店やしゃれた感じのお店ではなく小さなショッピング街の一角にある平凡なピザ屋です。
そこでピザ作り、レジ、ウェイター等のすべての業務を交代で行いました。しばらく働いていると自分が無給だと知った店員がオーナーに掛け合ってくれ有給になりました。
一番難しかったのはメニューのレシピー等を1、2度で覚えないといけないことです。ピザ作りそのものは難しいと感じたことはありませんでした。
注文があるとドウ(ピザ生地が団子状になったもの)を機械にかけ平たく円形にします。
その後注文サイズの金型を押し当て5分程寝かせ生地が縮まないようにし最後に金型を強く押し当て円形の生地を切り抜きます。
次にトマトソースをピザ生地の上にぬり注文メニューのトッピングを行います。その後、長い柄がついた団扇状の木製板にピザを乗せ窯の中に差し入れます。
10分間位で出来上がるのですが、時々窯の中を見てピザが空気で膨れ上がってないかチェックます。そうであれば串でさして空気抜きをします。
よかったことは賃金は安かったのですが働いている時間帯に自分でピザ等を作り食べられることでした。
いやだったことは同じピザ屋で働いている店員がオーナの居ない時間帯にやって来て食べ物を注文することでした。注文と言ってもお金を出すのだったら何も問題ありませがタダで食べて行くことです。
働く時間帯の違う店員同士でお互いに暗黙の了解で食事を提供するようなところがあったわけです。
・・・・続く
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